10月の土曜日の営業日は、第三週目10月19日です。
営業日カレンダー、営業時間をお確かめ頂きましてご来店下さい。

ご来店ををお待ちしております。

営業日、営業時間は、当店サイトのトップページ左の営業日カレンダーと下部の店舗案内をご覧下さい。

この日記は、先頭に表示されるように設定しています。

 

*駐車場は店舗1Fスペースのみです。
店舗隣は当店駐車場ではありません。
また、ご来店時は路上では無く駐車スペースへお願い致します。

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ラウンドカットとバゲットカットのダイヤが入ったリングをお持ち頂きました。
このリング、中央のラウンドカットの部分は別のリングで、この部分だけを切って合体させたリングのようです。
今回は、このリングのバゲットカットダイヤ(長方形のダイヤ)のみを使ってリフォーム(リメイク)をしていきます。

バゲットカットダイヤリング

 

まず、石を全て外します。
石の数が多い場合や大きさがバラバラな場合は、手間がかかるのでワックスで作り、それをキャスト(鋳造)して作る事が多いのですが、今回は数も少なく形もほぼ揃っていたので地金をを削って枠を整形する事にしました。

バゲットカットダイヤリング

 

枠が出来たら一度軽く磨き、爪をロウ付けで取り付けていきます。
今回はお客様のご希望で、爪は共爪タイプ。通常、爪は石の対して独立させるのですが、形とサイズが揃っていたので共爪にする事が可能でした。

バゲットカットダイヤリング

 

そして、石留めです。
バゲットカットダイヤはプリンセスカットと同じように角が立っているので、注意しないと角が欠けてしまいます。要注意です。

バゲットカットダイヤリング

 

爪先を削って整形し、全体を磨いたら完成です。

ご依頼を有難うございました。

バゲットカットダイヤリング

 

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テーパーとメレダイヤが取り巻きにデザインされたパールリングをお持ち頂きました。
このリングをシンプルなデザインへ作り替えて欲しいとご依頼を頂きました。

シンプルなパールリングへ

 

このデザインは当店では多く製作をさせて頂いていますが、改めてご紹介したいと思います。
素材は元と同じPt900。

まず、元のリングから玉を外します。
爪留めになっていますが、通常は外に爪はあっても中心に芯棒が立てられていてそこに接着されている物が殆どです。熱を加えて接着剤を柔らかくして外します。

次に地金を中央が太く、両端を細くローラーや金槌で叩いて整形をします。

シンプルなパールリングへ

 

棒を丸くし、両端を揃えてロウ付けをします。

シンプルなパールリングへ

 

ロウ付けが出来たら角を落とし、パールが乗る部分を丸く抉って形を整えます。

シンプルなパールリングへ

 

パールを取り付ける芯棒をロウ付けします。
この時、必ず芯棒は貫通をさせてロウ付けしますが、念のためにリング内側はTig溶接で芯棒とリングに溶け込ませて一体化させます。ロウ付けが不完全な場合に芯が抜けてしまわないように予防でもあります。

シンプルなパールリングへ

 

リングを鏡面磨きをして、パールを接着剤で取付けをすれば完成です。

ご依頼を有難うございました。

シンプルなパールリングへ

 

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ネックレスチェーンをちょっとだけ長くしたい時に使う「チェーンアジャスター」をご存知でしょうか? 通常はコマ間が広い専用のアジャスター用チェーンがありますので、当店ではそれをご希望の長さにカットしてご用意していますが、今回のご紹介はこのチェーンアジャスターをオリジナルで作って欲しいとのご依頼を頂いたものです。

ご依頼の品物は、ブシュロンの猫をモチーフにしたペンダントネックレスに、アジャスターを付けて欲しいとのご希望です。また、根本部分にツァボライトを付けて欲しいとのご依頼です。

オーダーメイドチェーンアジャスター

 

まず、難関の一つが、チェーン。
ブシュロン製ですので同じデザインのチェーンを入手する事が出来ません。似たようなチェーンを探そうにもかなり特殊なデザインなので、探そうにも作っていなかったり工場オーダーで3カ月先とかの状況です。
たまたま、当店在庫に似たような太さのデザインチェーンがありましたので、それをご提案させて頂きました。
ただ、問題は素材がイエローゴールドである事。ホワイトゴールドでも最終的にはロジウムメッキ処理をしますので、2本ある内の太さが近いチェーンをお選び頂いて作業はスタートします。
金具は、フックタイプでデザインの邪魔にならないように、細身のタイプをチョイスしました。

オーダーメイドチェーンアジャスター

 

ツァボライトの爪は、キャスト(鋳造)で作って物を用意して、ネックレスチェーンの金具を引っ掛けやすいように丸環を爪に直付けにしました。

オーダーメイドチェーンアジャスター

 

イエローゴールドチェーンを指定の長さにカットして、ホワイトゴールドの爪に取り付けをしたら石留めをします。

オーダーメイドチェーンアジャスター

 

石留めをした爪先を整形して磨き、全体をロジウムメッキで処理をして完成になります。

ご依頼を有難うございました。

オーダーメイドチェーンアジャスター


 

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K18ホワイトゴールド製のブレスレットの修理のご依頼を頂きました。
修理箇所は、ブレスレットの途中が切れてしまった部分。

K18ホワイトゴールド製ブレスレットの修理

 

もう一か所は、金具を外す際に押すポッチの箇所。根本から折れて無くなっています。

K18ホワイトゴールド製ブレスレットの修理

 

まずは、切れた箇所から修理をします。

修理をする際に重要なのは、その構造を理解する事から始まります。
今回ご依頼の品物は、クワガタムシの角のように先に鉤があり、その部分を引っ掛ける事でジョイントになっています。
この構造は作る時は外から引っ掛けるだけなので簡単ですが、この鉤が摩耗すると今回のように外れてしまいやすい構造です。また、素材が今回のホワイトゴールドのように硬い素材の場合は耐久性がありますが、イエローゴールドやプラチナのようにやや柔らかい素材だとホワイトゴールドより短い期間で摩耗してしまいます。

K18ホワイトゴールド製ブレスレットの修理

 

今回は、構造を踏襲するのではなく、シャフトを通す構造にしました。
一見すると鉤状と同じように感じますが、棒全体で保持するので耐久性は上がります。

K18ホワイトゴールド製ブレスレットの修理

 

もう一か所の金具です。
こちらは金具から近いダイヤを一旦外し、この押す摘み部分を作ります。
摘み部分にはノコギリの歯で一本線を入れて、爪が引っ掛かり易いようにします。
摘みのロウ付け後に金具の調整をしてから、石を留めなおします。

K18ホワイトゴールド製ブレスレットの修理

 

最後に、ロジウムメッキ処理をすれば完成です。

ご依頼を有難うございました。

K18ホワイトゴールド製ブレスレットの修理

 

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今回紹介のご依頼ですが、金の塊をお持ちになりコレで三連リングを作って欲しいとのご希望です。
金には刻印などがありませんので、まずはこの塊の純度を調べるところから始めます。
ちなみに、この塊、お客様が有名なリサイクルショップで買取り依頼をしたところ、判定がK22と出たとお話下さいました。

当店では純度を調べる事が出来ないので、取引先で純度を調べて貰います。
そこで出た数字に驚きました、なんとK24(純金)の判定でした。
取引先が使っている測定機ですが、金を扱う超有名な会社でも使っている機械ですので測定値には間違いは無いと思います。(測定は、数か所を計測してもらいました)

試しに・・・と、別の取引先へもう一度依頼しました。
今回は、地金を少し切り出してK18にした物と一緒に計測をお願いしました。
判定は、K24とK18。
リサイクルショップの判定が間違っているのか、それとも何かのトラブルでの判定なのか・・・。
不明ではありますが、K22のまま買取りに出されていたとしたら・・・モヤモヤが残ります・・・。

金の塊からK18YG三連リング

 

さて、純度が解ったところで、地金を計算してK18地金を作ります。
そして、その地金をローラーで伸ばしてカマボコ断面の甲丸線を作り、3つのリングを作ります。

金の塊からK18YG三連リング

 

3つのリングが知恵の輪のように重なりあうので、少し大きめにしないと最終的なリングサイズが小さくなってしまいます。その分の計算も入れて3つのリングを作ります。
それぞれを組み合わせてロウ付けをします。

金の塊からK18YG三連リング

 

ロウ付け箇所を整形し、全体を磨いたら完成です。
(残った地金は全て返却を致しました。)

ご依頼を有難うございました。

金の塊からK18YG三連リング

 

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ダイヤの立爪リングから、ペンダントネックレスへのご依頼を頂きました。
ダイヤは1.2ct程、枠は爪が高い古いデザインの立爪リングです。
このリングから石を外し、ペンダントネックレスへのリフォーム(リメイク)のご依頼です。

枠を厚く巻くペンダントトップ

 

ペンダントトップの石枠は、厚みを厚くして欲しいとのご希望です。
フクリン枠のように地金の板を巻きますが、通常1ct程だと0.3から厚くても0.5mm程の板で巻くところを、今回は1.5mmの板で巻きます。素材はPt900。
厚みがあるので綺麗な円形にするのは少々大変です。一度丸くして、開いた切れ目に鋸を入れて隙間を無くしてロウ付けをします。

枠を厚く巻くペンダントトップ

 

ロウ付けをが出来たら、ダイヤが乗る腰と呼ぶ箇所を作り、爪も作ります。
今回はフクリン枠のような形状ですが、石は爪を取付けてソレで留めるデザインとなります。
また、ネックレスチェーンは枠に穴を開けてその部分に通す形となります。

枠を厚く巻くペンダントトップ

 

枠が出来たら、石留めをします。

枠を厚く巻くペンダントトップ

 

石留めをした爪を整形し、全体を磨いてチェーンを通したら完成です。
チェーンはベネチアンチェーン。このように枠に通す構造の場合は段差が無いベネチアンチェーンは滑らかに枠が動きます。

ご依頼を有難うございました。

枠を厚く巻くペンダントトップ

 

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非常に勢力が強く、徒歩並みの速度で動いている台風10号ですが、今後は日本列島を縦断する予報が出ています。
現在のところ、当店は今日明日(29日、30日)は通常通り営業を致します。
店舗前に駐車スペース(1台分)がございますので、車でお越しの方はご利用下さい。(屋根がありますので、乗り降りで濡れる事はありません。)
尚、今後の台風の動向や天候によりまして、休業する場合もございます。
その際は、この日記(ブログ)、また当店サイトでお知らせを致します。

下の画像は「Windey」と言う風と波の状況を知る為の天気予報アプリでの台風の予想進路です。
このアプリ、趣味の魚釣りでの際に使っていますが、台風の際もハリケーントラッカーと言う項目があるので、進路予想も可能です。
しかも、日本の気象庁だけでなく、ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)やイギリス、オーストラリアと言った各国の天気予報も切り替えが出来て非常に便利で、もちろん天気予報の項目もあるのでスマホにインストールしておくことをお薦めします。
下の画像はECMWFの今日の進路図ですが、5日程前からこのような進路を予報していました。日本の予報では日本海に抜ける予報だったんですけどね・・・気象庁もECMWFと同じような進路に変わりました。
ECMWFの予報、凄く精度が高いと言われているので、気象庁も頑張って欲しいものです・・・。

Windy

 

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Pt900製のダイヤリングのリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。

この品物、実は以前に修理をさせて頂いています。
今回と同じように石が外れてしまった物を爪を補強して石留めをしました。
その際、お客様からはリフォームをしても良いとお話がありましたが、爪の摩耗が軽度だった事もあり、その時は修理をお薦めして、次回取れた時にはリフォームしましょうとお伝えしました。

リング強度を増してリフォーム

 

このデザインの難点は、石を留めている爪が石の片方にしか無い事。
反対側は枠の部分に窪みがあり、そこに引っ掛けているのです。
また、リングが細身に作られているので、リングが変形をしてしまうとこの引っ掛かりがズレて石が外れ易い構造なのです。
お客様もリングは常用しているとの事なので、爪の摩耗と変形が進みやすい事もあります。

リング強度を増してリフォーム

 

お客様からのご希望は、石が外れ難い事、常用したいので爪の引っ掛かりが少ない事、デザインは現在を踏襲したダイヤを横一列にしたい、この3点です。
これらの事から、枠は少し厚みを与え、石の留め方は彫留め、デザインは一文字リングタイプをお薦めしてデザインを決定しました。

まず、石を外し、リングを作ります。
リングは下部が細く厚みも薄くなるようなタイプ、ただ強度は落ちないように地金は残します。

リング強度を増してリフォーム

 

リングを丸くし、ロウ付け。
石が入る穴を開けて全体を磨いたら、石留めの為に専門の職人へ依頼します。

リング強度を増してリフォーム

 

石留めから戻って来たら、念の為に石留めをチェックして全体を仕上げ磨きして完成です。
彫留めの際に縁(ヘリ)を残すようにお願いをして石留めをして貰ったので、爪がこの縁より低く、引っ掛かりが少なくなります。

ご依頼を有難うございました。

リング強度を増してリフォーム

 

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ペンダントネックレス作りのご依頼を頂きました。リングを買ったものの、殆ど使われてないとか・・・。
リフォーム前(リメイク前)は、V字デザインにダイヤが二列に並んだリングで、上段のラウンドカットダイヤのみを使ってペンダントネックレスにしていきます。

使っていないリングをペンダントネックレスへ

 

外したメレダイヤを並べ、地金を緩いU字に曲げて土台となる部分を作ります。
元リングはK18WGですが、ペンダントネックレスはプラチナ(トップはPt900、ネックレスは既製品を使いますのでPt850です)で作ります。

使っていないリングをペンダントネックレスへ

 

土台にダイヤを並べ、穴を開けたあとに周囲を削って爪の枠を作って行きます。
今回のダイヤの留め方は、爪留めでダイヤとダイヤの間に爪を配置する共爪タイプにします。

使っていないリングをペンダントネックレスへ

 

枠に爪をロウ付けで取付けて行きます。
爪の先端は、予め少し溶かして丸い玉状にして石の引っ掛かりをよくしておきます。

使っていないリングをペンダントネックレスへ

 

枠が出来たら、石留めです。
爪との隙間が狭い箇所は、モーターツールで爪の内側を削って石を留めます。

使っていないリングをペンダントネックレスへ

 

石留めが出来たら爪周囲と全体を一度磨き、ネックレスチェーンを取り付けます。
今回は、ベネチアンチェーンです。
ベネチアンチェーンは、中央部分でカットしますがそのままでは取付けが出来ません。
カットした先端に小さい丸環をロウ付けして、それに通してトップ部と連結をします。

全体を仕上げ磨きします。
最後に、チェーンとトップ部の連結に取り付けた丸環部分は金ロウ材を使ってロウ付けをしているので、マスクをする為に部分メッキをします。

これで完成です。

ご依頼を有難うございました。

使っていないリングをペンダントネックレスへ

 

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暑中お見舞い申し上げます。

連日暑さが続いていますが、この後も暫くは35度超の日が続く天気予報です。
無理をせず体調管理をしてご自愛ください。

いつも一緒に釣りに行ってる友人二人が、先週木曜日の昼から二泊三日で富山県の黒部川へ山岳釣行に行って来ました。
折立の駐車場から8時間かけて登り、薬師沢小屋のロッジへ。
宿泊はロッジなので重いザックはそこで下ろし、そこから更に登って黒部川で釣りをしてきたそうです。
送られてきた渓相は、絵はがきのようでした。
釣りの方も、勿論大満足が出来る釣果だったとの事です。

黒部川釣行

 

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前回ご紹介しました当店でリフォーム(リメイク)させて頂いたダイヤフルエタニティリングのお話の続きです。

お客様に品物をお渡ししたのですが・・・何と、サイズが大きい、リングが緩いのです。
打ち合わせの際にサイズを8.5号と決めさせて頂いたのですが、7号が良いとの事。

困りました・・・通常、フルエタニティリングはカットする部分が無いのでサイズ直しが出来ません。
ただ、今回は爪留めであった事、そして製作したのは私自身であったので、爪を起こして石を数個外してカットする事にしました。

フルエタニティリングのサイズ直し

 

カットした部分をロウ付けしますが、ダイヤが近いのでプラチナ用のロウ材が使えません。プラチナ用ロウ材は溶ける温度が高いので、今回は金ロウ(K18ロウ)を使う事にしました。
プラチナで金ロウを使う場合、色が近いホワイトゴールドロウを使う事が多いのですが、お客様はアトピー性皮膚炎をお持ちだったので、アレルギー物質が微量入っているホワイトゴールドロウでは無く金ロウを使用しました。

ロウ付けをして、サイズ直しが出来たら石留めをします。
今回のようなデザインのサイズ直し場合、石の個数でサイズ直しをしますので希望のサイズになるかどうかは分かりません。ただ、今回は1ピースダイヤを抜いたところ、都合よく7号サイズにダウン出来ました。

フルエタニティリングのサイズ直し

 

石留めが出来たら仕上げ磨きをして、金ロウをマスクする為にメッキ処理(ロジウムメッキ)をして完成です。

ご依頼を有難うございました。

フルエタニティリングのサイズ直し


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メレダイヤが全周に留められた幅広のリングから、メレダイヤを外してフルエタニティリング製作のご依頼を頂きました。素材は元リングと同じPt900製。

ダイヤフルエタニティリング製作

 

フルエタニティリングにもダイヤの留め方が何パターンかありますが、今回は爪留めでのデザインとなります。

まずは彫留めされている爪を削ってメレダイヤを全て外します。

ダイヤフルエタニティリング製作

 

ダイヤは1ピースが0.03ctなので、直径は約2mm。リング幅も2mm幅になります。

ダイヤフルエタニティリング製作

 

ご希望のサイズは8号、メレダイヤ1ピース足らなかったのでその分を足して、ダイヤが入る穴を開けます。下部はU字に削り、爪になる部分の整形もしていきます。
このまま、一旦綺麗に磨いて仕上げまで作業を進めます。

ダイヤフルエタニティリング製作

 

メレダイヤを留めていきます。
ダイヤとダイヤの間に残った地金をタガネで割り、それを爪にして留めていきます。

ダイヤフルエタニティリング製作

 

石留めが出来たら、爪を整形し、全体を磨いて完成になります。

ご依頼を有難うございました。
(ただ、この後に問題が・・・次週に続きます。)

ダイヤフルエタニティリング製作


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イヤリング製作のご依頼を頂きました。
片方を無くしてしまったそうで、同じ物を作って欲しいとご依頼を頂きました。
素材はK18YGです。

まずは、現物の採寸をして同じ幅厚みの板を用意します。
また、イヤリング金具は、不要になったK18素材のイヤリングをお持ちになったので、そこから金具のみをカットして使います。

片方を無くしてしまったイヤリングの製作

 

K18の板は、雨樋のように丸みを付け、すこしずつ丸めて見本と同じように整形をしていきます。
形が出来たら一度下磨きをして、金具をロウ付けします。

片方を無くしてしまったイヤリングの製作

  

最後に全体を仕上げ磨き(見本のイヤリングも仕上げ磨きをします)をすれば完成です。

ご依頼を有難うございました。

片方を無くしてしまったイヤリングの製作

 

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IWCポルシェデザイン時計のベルトのオーバーホールと共にピンバネの交換修理のご依頼を頂きました。

IWCポルシェデザイン時計 ベルトピン交換修理

 

固着してピンが抜けない部分は、ピンの状態を確認して削ってベルトコマを外すようにしています。ピンの状態が良ければそのままにしておく事もあります。

この交換作業中、違和感のあるベルトコマがありました。
右側が盛り上がっているような・・・。

IWCポルシェデザイン時計 ベルトピン交換修理

 

外してみると、やはりコマ本体が曲がっています。
このベルトコマは一体式に見えますが、上下二分割の構造です。
以前にも、この部分が大きく開いた品物を見た事がありますが、ロウ付けで付けられているのではなく、どうも電気溶接(スポット溶接)のような感じです。
盛り上がった部分は当て金をして叩けば直せそうな感じではありますが、スポット溶接の場合は外れてしまったりしますので、今回はこのまま納品をさせて頂きました。

IWCポルシェデザイン時計 ベルトピン交換修理

 

ご依頼を有難うございました。

IWCポルシェデザイン時計 ベルトピン交換修理

 

 

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シルバー製リングのご依頼を頂きました。
元の品物は、懐中時計に付けるチャームのような品物(だそうです)です。
この石を使って、シルバーリングを作っていきます。

異形カーラストーンのシルバーリング

 

まず、石を外します。
元素材はK9との事ですが、念の為に素材分析をさせて頂きました。(分析結果はK9素材でしたので、完成後に地金買取りを致しました)
石がかなり特殊な形状をしているので、今回はワックス樹脂を削り、キャスト(鋳造)で作ります。

異形カーラストーンのシルバーリング

 

キャストが出来上がりました。
一度全体を薄く削って皮むきをして、鏡面仕上げをします。

異形カーラストーンのシルバーリング

 

石留めです。
石はシトリンのようですが、角が立っている形状ですのでリングの角に当たる部分は少し袋状に削って地金が直接石に当たらないようにします。こうした部分は特に割れやすいので細心の注意をはらって石留めをします。

異形カーラストーンのシルバーリング

 

石留めが終わったら、爪周辺を整形し、全体を磨いて完成です。

ご依頼を有難うございました。
(画像は、撮影時にディテールが解り辛かったので、反対向きにして撮影をしております)

異形カーラストーンのシルバーリング

 

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プラチナ製ネックレスのご依頼を頂きました。
当店ではメーカーに直接オーダーをしていますので、中間マージン無しで出来るだけお安くご提供が出来るように心掛けています。
ただ、今回のご依頼、ちょっと難しい面がありました。

昨今、国内チェーンメーカーでは太いネックレスを殆ど製造していません。
オーダーを受けて貰ったとしても、ワンロット単位なので1本だけ購入という事が出来ないのです。
そんな中で今回は取引先の通常製品の中で一番太い6.7mm幅の6面カットW喜平、長さは頭から被れる長さをご希望でしたので65cmをオーダーしました。

頭から被れるプラチナ製ネックレス

 

届いたチェーンは金具は付いていません。金具を付けた既製品となりますとこの長さ無いので、当店で金具(通常は中折れ金具)を取り付けして納品します。
今回は頭から被れるようにしたいと言うご希望なので、金具無しで両端を繋げてエンドレスにします。

頭から被れるプラチナ製ネックレス

  

一つ問題になるのが、刻印。
素材と品位を表す刻印は、通常は金具に打印してあります。
また、チェーンにも打印する箇所が余り無いのと打印をするとコマが変形する可能性があるので、今回は刻印した小さいプレートをチェーンにロウ付けする事にしました。

頭から被れるプラチナ製ネックレス

 

チェーンを繋いだあと、刻印プレートをロウ付けし、ロウ付けした周辺を磨いて完成です。

ご依頼を有難うございました。

頭から被れるプラチナ製ネックレス
頭から被れるプラチナ製ネックレス

 

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Pt900製のサファイアリングの修理のご依頼を頂きました。
サファイアを留めている爪ごとリングから外れてしまっています。

爪枠が外れたサファイアリングの修理

 

品物を拝見すると手作りで作られたリングのようですが、中石の爪のロウ付けが僅かなロウ材で付けられていたようで、何かの拍子で外れてしまったようです。

まずは、中石のサファイアを爪から外します。
外した爪枠をリングに戻してみると・・・

爪枠が外れたサファイアリングの修理

 

 

リングと枠の水平が取れません。
左右を入れ替えしたり、嚙み合わせの違いかと何度か試してみましたが、やはり水平になりません。どうも作られた時に傾いたまま付けられてしまったようです。
この噛みあいをちょっとずつ調整。
そして、ロウ付け。
今回はサイズ直しもご依頼を頂いたので、サイズ直しをして石を留めなおします。
中石のロウ付けに金ロウ材を使ったので、それをマスクする為にメッキ(ロジウムメッキ)をして完成になります。

爪枠が外れたサファイアリングの修理

 

今度はシッカリとロウ付けをしましたので、取れてしまう事はないと思います。

ご依頼を有難うございました。

爪枠が外れたサファイアリングの修理

 

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印台リングの傷を直して欲しいとご依頼を頂きました。
隣県から車で当店までお越し頂いたお客様ですが、遠方より有難うございました。

Pt900製で中央にダイヤが後光留めされている印台リングです。
手を振った時にリングが飛んでしまったそうで・・・。赤丸部分に傷があります。

印台リングの傷補修

 

この補修作業、以前にもこの日記内でご紹介をしています。このログを見られたそうで、当店へご依頼を頂きました。

まず、傷の中の清掃をします。先の尖った針金で突いて汚れを掻き出し、超音波洗浄機で綺麗にします。
洗浄が出来たら、プラチナを細かく切った小片を少しずつ傷に盛り足していきます。
この作業、プラチナ製、ゴールド製(ホワイトゴールド、ピンクゴールド含む)は可能ですが、シルバーは出来ません。シルバーは熱伝導が良い素材なので部分溶接が難しいのです。(同じように、シルバーはロウ付けも石が入っている場合は石を外す必要があります)

印台リングの傷補修

 

盛り足した部分を整形します。
この際、周囲と馴染ませなければいけませんので、周囲も少し削る事となります。この為、最初の重さからはごく僅かですが軽くなってしまいます。
盛り足すのだから重くなると思われますが、「磨く=削る」事となりますので重さは軽くなってしまいます。

印台リングの傷補修

 

鏡面仕上げが出来たら、周囲をマスキングテープで養生をします。また、後光留めの彫りの部分は液体のマスキング剤を流します。
マスキングが出来たら、印面をサンドブラスト(艶消し処理)します。

印台リングの傷補修

 

ブラスト処理が出来たら、マスキングを外して完成です。

ご依頼を有難うございました。

印台リングの傷補修

 

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クロムハーツの髪留めの修理のご依頼を頂きました。
裏側の金具が半分に割れてしまっています。

クロムハーツ オーバル クロス ヘアバンド修理

 

ゴム紐の噛み込みが悪かったようで、ペンチなどで絞めて使われていたようなのですが、それを繰り返ししている内に折れてしまったとの事。針金を何度も折り曲げていると折れてしまうのと同じ現象です。

クロムハーツ オーバル クロス ヘアバンド修理

 

まずは、この金具部分を作ります。
採寸をして角棒から削り出して金具を作ります。中央に穴を開け、横は波型にスリットを削って整形をして作ります。

クロムハーツ オーバル クロス ヘアバンド修理

 

金具が出来たら本体に残っている折れた金具を削り取っていきますが・・・嫌な予感が・・・。
先の尖ったピンで金具の脇を突いてみると・・・ソコにはハンダ付けの痕が。
以前から「シルバー製品の自己修理でハンダは使わないで!」と当日記で何度もお伝えしていますが、ハンダは全て取り除かないとロウ付けが出来ません。ハンダよりロウ材の方が溶ける温度が高いので、ハンダが残っているとシルバー本体に溶け込んでいって脆くなってしまうからです。
また、力が加わる箇所の接合にはハンダは向きませんので、自己修理では絶対に使わないで下さい。

クロムハーツ オーバル クロス ヘアバンド修理

 

このハンダを取り除く作業をしますが、取り除くのに本体も余分に削る必要があるので厚みが僅かですが薄くなってしまいます。
ハンダを除いて、ロウ付けです。

クロムハーツ オーバル クロス ヘアバンド修理

 

ロウ付け完了。
ロウ付け直後に希硫酸浴しますので、シルバーは一旦真っ白になります。

クロムハーツ オーバル クロス ヘアバンド修理

 

下磨きをして、黒染めをします。
最後に仕上げ磨きをすれば完成です。

ご依頼を有難うございました。

クロムハーツ オーバル クロス ヘアバンド修理
クロムハーツ オーバル クロス ヘアバンド修理

 

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リング製作のご依頼を頂きました。今回は、ちょっと大変です。

まずは、石のカラーと大きさがバラバラ。
シトリン、グリーンガーネット、アクアマリン、そして片方を無くしたメレダイヤが入ったピアスも使って欲しいとのご希望です。
当初はこれらを使って構成していましたが、今一つ合わないので三角形のピンクトルマリンを2ピース足してお作りするのをご提案しました。(ピンクトルマリン以外は、お客様の持ち込み品です)
石の配置と向きを粘土の上で、あれこれ試しつつ、一番形が良い配置で許可を頂いて製作をスタートします。

オーダーメイド マルチストーンリング

 

まず、各ルースの土台となる爪を作ります。
素材は、中央の雄しべを模したピアスに合わせてK18で作っていきます。

オーダーメイド マルチストーンリング

 

爪どうしは、間に板を柱にしてロウ付けで組み立てて行きます。
この時、柱の上部は三角形に削ります。板の上が平面となっているより、尖っている事で細く見せる事で存在感を少しでも減らす目的です。
爪と爪には少し角度を付けて、リングのカーブにちょっとだけ添わせる形状で組み立てをします。

オーダーメイド マルチストーンリング

 

爪の部分が出来たら、リングを作ります。リング素材はPt900。
リングとの間にも柱(この柱は針金)を付けて組み立てをします。

オーダーメイド マルチストーンリング

 

爪とリングとの組み立てが出来たら、一度磨きます。
次に石留めになりますが、ここで一度石を全て乗せて最終調整をします。

オーダーメイド マルチストーンリング

 

そして、石留め。
K18の爪部が大きいので、変形しないように樹脂粘土で固めて石留めをします。

オーダーメイド マルチストーンリング

 

樹脂粘土から外し、爪を整形して、全体を磨いたら完成です。

ご依頼を有難うございました。

オーダーメイド マルチストーンリング
オーダーメイド マルチストーンリング

 

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K18YGのマルチスクリーンリングの石を使ったペンダントトップ製作のご依頼を頂きました。
元リングデザインは、ハーフエタニティと同じ構造で、色んな石が入ったカラフルなリングです。

K18マルチスクリーンリングを縦一列のペンダントトップへ

 

ご依頼のペンダントトップのデザインは、このリングと同じ。このままギュッと曲げたような縦一列になったペンダントです。

まずは、石を全て外します。(ご希望は無かったですが、とりあえず石の配列は同じにしました)
今回の製作も、ハーフエタニティリングを作る時と途中までは同じで、まずは地金の塊をローラーで伸ばして棒状にします。

K18マルチスクリーンリングを縦一列のペンダントトップへ

 
リングの際は、ここから丸くして円形にしますが、今回は縦一列のデザインなので、このまま石が入る穴を開けて石を留める爪を作って行きます。

K18マルチスクリーンリングを縦一列のペンダントトップへ

 

バチカン部分(ネックレスチェーンが通る穴)は、棒の裏側を凹状に削り、その裏に板をロウ付けして作ります。
下磨きをしたら、石留めです。

K18マルチスクリーンリングを縦一列のペンダントトップへ

 

石留めをした爪を整形して磨き、全体を仕上げ磨きしたら完成です。

ご依頼を有難うございました。

K18マルチスクリーンリングを縦一列のペンダントトップへ

 

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純金の5gインゴットプレートをお持ちになり、これを使ってK22の十字架のペンダントトップを作って欲しいとご依頼を頂きました。

当店で取扱いがあるイエローゴールドはK18です。
ただ、K22への合金は可能ですので、ご依頼を受けさせて頂く事となりました。
但し、先に挙げましたように通常の取り扱いはK18となりますので、K22にした後の残りの地金はこのまま当店では使う事が出来ません。この為、通常より作業代(手数料)は若干高くなります。お客様にはこの内容を説明してご承諾頂きました。
(ご希望のデザインによっては、ご依頼をお断りする場合もございます)

今回は、キャスト(鋳造)で品物を作ります。
お客様からは出来上がりの大きさ(5g純金プレートと同じ程度の大きさ)をご指定頂いたので、それに沿ってワックス型を削り、一度確認して頂きました。修正ポイントがあったので、それに沿って一部を削り直しました。

純金プレートからK22十字架ペンダントトップ作り

 

キャストが出来上がったので、組み立てに入ります。
十字架本体とバチカン(ペンダント環)はK22、それらを繋ぐ丸環はK18を使いました。K22はK18より柔らかいので強度面を考慮してK18の使用をオススメしました。

純金プレートからK22十字架ペンダントトップ作り

 

ロウ付け後に全体を仕上げ磨きをすれば完成です。

ご依頼を有難うございました。

純金プレートからK22十字架ペンダントトップ作り

 

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クロムハーツのジッポーライターケースの修理のご依頼を頂きました。
車に踏まれたそうで・・・

車に踏まれたクロムハーツライターケース

 

ケースが凹んでしまっています。見た目にはそれ程かと思われるかもしれませんが、かなりの重症です・・・。
ただ、このケース、板に厚みがあったので、凹みは最小限だったのかもしれません。ジッポー純正のシルバーケースだったら、ペチャンコだったかも。

車に踏まれたクロムハーツライターケース

 

さて、凹み辛いという事は、直すのも簡単ではありません。押されたのは一方からですが、複雑な形に変形しています。
まずは、内側から木の棒で押し出してみましたが、やはり一部しか凹みは戻らず綺麗にはいきません。

そこで、こんな治具を作って見ました。
ボルトナットを入れて中から押し出してみる作戦です。ボルトの頭とナットと回る所が二カ所あるので、片側を固定するように薄い板もスパナ状に削ってコレも道具にしました。

車に踏まれたクロムハーツライターケース

 

作戦は成功。(上記のボルトは上手く行かなかったので、頭が薄いボルトを削って平らにし、ボルトの頭に傷を付ける事で回り止めにしました)
ただ、ライターケースには片方に十字架モチーフがロウ付けされているので、こちら側が硬く、凹みの戻りが悪い。そこで、万力に挟み、動きを制限して慎重に両側を押し出して凹みを戻しました。
(十字架の左右には鉄板を挟んで十字架モチーフに傷が付かないようにしています)

車に踏まれたクロムハーツライターケース

 

上記の作業で大体の変形は戻りましたが、本体と蓋との噛みあいがおかしい・・・。
やはり、蝶番部分も変形しているようです。(上の画像でも蝶番がズレているのが判りますね)
今度は、蝶番の芯を削って抜き、蝶番部分の変形も直して嚙み合いを調整します。

車に踏まれたクロムハーツライターケース

 

蝶番の調整が済んだところで、ライターケース下部の丸環を大きくして欲しいとのご希望でしたので、その丸環の交換をします。

車に踏まれたクロムハーツライターケース

 

蝶番の芯を入れ、カシメをして固定します。

車に踏まれたクロムハーツライターケース

 

最後に黒染めをして、磨いたら完成です。
完全には元に戻りませんでしたが、十分お使いに出来るまでには戻す事が出来ました。

ご依頼を有難うございました。

車に踏まれたクロムハーツライターケース
車に踏まれたクロムハーツライターケース

 

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K18YGでのピルケース製作のご依頼を頂きました。
今回は、一般のお客様では無く、同業者の方からのご依頼です。

お話を伺うと、ネジ付きのピルケースを作り、その外側に装飾をされるデザインだそうですが、ネジ部が出来ないとの事。3Dプリンターで製作も検討をされたのだそうですが、重量が重くなり過ぎてクリアー出来なかったのだそうです。3Dプリンターがあれば何でも出来る・・・訳でもありません。
当店でも3Dプリンターは使いますが、あくまでも製作手段の一つにすぎません。データ作りからプリンターで出力して、その後も作業が結構必要だったりします。
そんな時に、当店の当日記(ブログ)のピルケースペンダントトップのログをご覧頂き、メールでのやり取りをさせて頂きました。
図面や肉厚など詳細な部分を打ち合わせさせて頂き、製作が始まりました。

今回は、あとからケースの外側に装飾パーツをロウ付けしてデザインを仕上げていくそうなので、出来るだけロウ付け箇所を減らしたいと考えました。
品物を作る際、他の職人が作った物はどのような作り方やロウ材の種類が使われているのか分かりません。作り方(作業の進め方)は、職人ごとに違ったりするので品物を納品した後の事を考慮するのも凄く重要な事なのです。
これらの事を加味し、ケース自体はキャスト(鋳造)で作りました。ネジ部も一体成型です。

K18YGピルケース本体のみの製作

 

今回は、パッキン無しタイプ。肉厚は最小限にしているので、このまま旋盤のチャックに固定すると本体が凹んでしまいます。筒が凹まないように中にギリギリ差し込める直径の真鍮棒を入れて固定し、ネジを切ります。

K18YGピルケース本体のみの製作

 

筒の長さを図面の寸法にカットしたら、上下端に蓋をロウ付けします。
この時に使うロウ材は、K18ロウ。ゴールドで使うロウ材の中で、溶ける温度が一番高い物になります。
外周に装飾をロウ付けで取付けるそうなので、本体と蓋との接合に一番溶ける温度が高い物を使っておけば、この後の作業が多少は楽になるからです。
蓋は板を丸く切り、それを叩き出して丸みを付けたらロウ付けです。

筒の外周を下処理し、内側も磨いて完成です。
納品をさせて頂きました。

ご依頼を有難うございました。

K18YGピルケース本体のみの製作
K18YGピルケース本体のみの製作

 

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以前、当店でお作りをしました3カラット台のペンダントトップ
このペンダントトップをリングにして欲しいとのご依頼を頂きました。

3カラットのペンダントトップをリングへ

 

ご希望のデザインは、ティファニータイプの爪のリング。
このタイプの爪は現在では定番化していますが、ここまで大きいと当店でも爪の型はありません。
なので、今回はワックス樹脂を削ってキャスト(鋳造)で作ります。
旋盤という丸い棒を削る工作機械を使って大まかに削り、爪の割り部分は手作業で細かく削って形を作ります。

3カラットのペンダントトップをリングへ

 

キャストが出来たら爪を整形して、リングを作ります。説明が前後しますが、素材はペンダントトップと同じK18YGです。
機械で作る部分、手作業で作る部分と合わせ技で作って一番早く出来る作業内容をチョイスして作っていきます。

3カラットのペンダントトップをリングへ

 

リングと爪をロウ付けで合体させたら、一度バレル研磨機でザッと磨き、そのあとに手作業で更に鏡面仕上げにしていきます。

3カラットのペンダントトップをリングへ

 

次に、石留めをします。
石留め前に再度爪の調整をして、調整が済んだら石留め。

3カラットのペンダントトップをリングへ

 

爪の整形をして最終仕上げをすれば完成です。

ご依頼を有難うございました。

3カラットのペンダントトップをリングへ

3カラットのペンダントトップをリングへ

 

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時計の修理のご依頼を頂きました。
当店では時計本体の修理は出来ませんが、機械式時計の修理は専門の職人さんに依頼する事が出来ますので修理のご依頼を受け付けております。
ただ、今回はロレックスの修理でしたので、少々困ってしまいました・・・。

カスタマイズしたロレックスの修理

 

ご依頼頂いたのはクロムハーツのウォッチケースに入れてある古いタイプのロレックス。
修理の内容は、リューズが抜けて無くなってしまったので部品調達とこの箇所の修理。

カスタマイズしたロレックスの修理

 

ロレックスは、時計がカスタマイズされていると基本的に修理を受け付けてくれません。
また、部品単体を買う事も出来ません。
この事はお客様もご存じだったようで、ヤフオクなどで売られている部品を購入しようと思ったそうですが、部品が何タイプもあるのでどれを買えばよいか判らずにいたそうです。
当店が修理をお願いしている職人さんに聞いても、ロレックスだけは部品調達が出来ないので修理が出来ないと断られてしまいました。

修理が出来るところをあちらこちら探していたところ、以前にお客様から紹介して頂いた職人さんを思い出し、問合せをしたところ、修理を受けてくれるとの事!

早速、ケースから時計を外して修理依頼をしました。
ちなみに、このクロムハーツのウォッチケース、時計が太い針金を曲げて固定されているので、コレを折らないように曲げ起こして外すのが厄介です。
以前、他のお客様のケースで時計をネジ式で外せるようにカスタマイズしましたが、クロムハーツもこうした方法にしれくれれば楽なんですけども・・・。

カスタマイズしたロレックスの修理

 

こうして、本体のオーバーホールとリューズ箇所の修理が終わり、時計が戻ってきました。

カスタマイズしたロレックスの修理

 

時計を本体に(慎重に)戻して完成です。

カスタマイズしたロレックスの修理

 

このウォッチケース、当店で蓋の部分にブルーとアイスブルーのメレダイヤを石留めしてカスタマイズさせて頂いた物です。
こうしたカスタマイズも受け付けております。

ご依頼を有難うございました。

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エメラルドリングからK18YGのリングへのリフォーム(リメイク)のご依頼を頂きました。

シンプルなエメラルドリングをボリューム感のあるリングへ

 

実はこのリング、当店でお作りをしました。
プラチナのこのリングの元は、帯留めでした。
お客様のご依頼だったのですが、シンプルにし過ぎてしまったのでボリューム感が欲しいと広告の切り抜きをお持ちになり、このデザインに似た感じにして欲しいとのご依頼です。

新しいデザインは複雑な形状をしていたので、ワックス樹脂を削ってキャスト(鋳造)で作ります。
(画像データが破損していて、使用できませんでした・・・複数枚撮らなきゃだめですね。)

キャスト後のリングを整形して磨いたら、メレダイヤの石留めの為に専門の職人さんへ石留めの依頼をします。

シンプルなエメラルドリングをボリューム感のあるリングへ

 

石留めから戻ったら、中石のエメラルドリングを留めていきます。
エメラルドはガラスとほぼ同じ硬さなのと、大抵の場合は中に傷や気泡など内包物が多く入っていたりするので、ダイヤやルビー、サファイアなどの硬い石よりもずっと慎重に石留めを行います。

石留めが出来たら、爪を磨いて、全体を仕上げ磨きして完成になります。

ご依頼を有難うございました。

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今週金曜日からプロ野球が開幕します。

私も応援している地元球団の中日ドラゴンズは、今シーズンは補強が効いたのかオープン戦でまさかの1位!(ソフトバンクと同率1位)

2024年プロ野球オープン戦成績

(出典:Yahoo!スポーツニュースより)

 

ここ数年、色んな意味で低迷していたので、今年のオープン戦で勝ち試合が続くと本当にコレで良いのか?と変な勘ぐりをしてしまっていました・・・。
ただ、これまでの投手だけ良くて打てないチームから、投打が噛みあって負けていてもその内に逆転するだろう・・・なんて、気分にもさせてくれます。

今年こそAクラス、あわよくば今年は去年タイガースがやった「アレ」を見せてくれると良いなぁ~・・・と思っています。

 

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グッチのバングル修理のご依頼を頂きました。
表はグッチのマークと植物でしょうか、何かのモチーフ模様が入っている幅広のバングルです。

グッチのバングル修理

 

溝に沿って亀裂が入ってしまっています。
使い方をお聞きすると、バングルを嵌めたあとに腕に添わせる為に曲げていたそうです。
ソレ!絶対やってはダメです。針金を何度も曲げると折れる事と同じなので、バングルは装着時は曲げない事が重要です。

グッチのバングル修理

 

バングルを洗浄したあと、亀裂箇所が曲がっているので修正をしていたところ・・・

完全に折れてしまいました・・・。

グッチのバングル修理

 

折れた箇所は大抵は伸びているので、その伸びた部分を削って断面を合わせます。
そして、ロウ付け。
このロウ付けも、バングルを曲げて使われていたので歪みがあって、歪みを修正するのが結構大変でした。

このバングル、画像のように裏側は溝が入っています。こうしたデザインの場合は再度折れてしまう可能性がかなり高いので、薄い補強板を裏側に貼って補強をしますが、今回はしませんでした。
その理由ですが・・・

このバングルは、「925」と刻印がありますのでシルバー925製です。
ただ、メチャクチャ硬い。通常の925の場合は銀に銅を混ぜて作られていますが、色合い的にも銅以外の素材が混ぜられている可能性がありますね・・・。お預かりした時にも、妙に黄色いバングルだな・・・と、いう印象でした。
ロウ付けで熱を入れると通常のシルバー925では軟化するのですが、それが一切ない・・・ホント、素材配合が判りません。(分析をすれば判るのですが、今回はしていません)

ロウ付けをして、黒染め(黒染め液にはちゃんと反応しました)し、磨いたら完成です。

グッチのバングル修理

 

ご依頼を有難うございました。

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